2017/6/10

今日も"sex and Death"を読んでいたがグールドによる"adaptationism"批判というのがメインテーマだったのであまり書きたいことはない。ところで最近Netflixに加入して「リトルウィッチアカデミア」を見ている。まだ最後まで放送されていないので確定的なことは言い難いが、とにかくキャラクター同士の関係性の相似と対称の配置が上手いと思う。例えば21話で言えば過去のシャリオとクロワの選ばれた者/選ばれなかった者の対称から託された者/託した者の対称、そしてその対称はアッコとシャリオの関係に相似していき、託された者から託した者への「ありがとう」が「言の葉」としてまた相似する。22話ではアッコとアンドリューの目標を夢見る者/目標に縛られる者という対称と目指す人に追いつきたいという二人のスタンスの相似が描かれている。こういうことを挙げ始めればきりがないと思うが、それにしても相似と対称は物語を動かしていく大きなファクターなのだろう。人と人の関係の類型というのはある程度限られるが、偶然的な要素によってそれが微妙に変化したり反転したりすることが物語に深みを与えるのかもしれない。