2017/3/24

卒業式に行った。学部は卒業するが大学院に進学するのでまた二年後に同じところで卒業式をすることになる。文学部長の言葉に曰く、コスプレをする「変な」学生がだんだん減ってきているらしい。私はコスプレをして目立つことで誰かに奇異な印象を与えることが「変な」人間であるとは思わない。ディスプレイ行為はむしろ人間の素朴な感情に基づいているのではないだろうか。人間の「変さ」というのは必ずしもこういった場における対外的な行為に現れるとは限らない。

卒業式の後には同窓会による祝賀会があり、そこでなぜか学生代表としてのスピーチを仰せつかった。思っていた以上人数がいてたじろいたが、やってみると特に緊張するということもない。私は卒業論文の発表などこういった人前で話す前にはかなり練習する方なので、それが良かったのかもしれない。人間の意識は習慣というプログラムによって構成されている。繰り返し練習することで意識そのものを事前にプログラミングしておくことになり、自動的に行動できるようになるのだろう。