2017/7/31

なんとなく見ていなかった『アリスと蔵六』のアニメの最後3話を見た。「ワンダーランド」が現実世界の物理法則を模倣して新しい宇宙になるという話で、宇宙進化論を思い出していた。宇宙進化論というのは、宇宙がそれぞれ少しずつ物理法則の異なった子供の宇宙を生み出してそれらの世代交代によって宇宙が進化していくという考え方らしい。物理法則の差異によってより子供の生み出しやすい(?)宇宙ができればその適応度が高いということになる。「ワンダーランド」が世界の物理法則を真似ている、つまり複製しているならそれは宇宙が子供を生んでいるプロセスである。しかしこの宇宙進化論というのも話のスケールが大きすぎるというか、別の宇宙なんて観測不可能だしまさに"Just so story"だと思う。というより宇宙に物理法則が備わっている、もしくは法則という形をしていなくてもなんらかの性質が備わっているという点も議論の余地のある想定なのではないだろうか。