2017/7/26

今日もひたすら発表のためにスライドを作り続けていて大体出来上がった。今回英語でスライドを作っていたけれど、英単語をミスタイプする(というか綴りが怪しい)たびに校正機能が働くので大変便利であった。それと同時に私が英文を書いているのか校正機能が英文を書いているのかだんだん曖昧になってくるような気がする。これが進んでいくと例えば神林長平『言壺』の「ワーカム」とかの発想へと至るのだろう。しかし日本語の校正ソフトはあまり干渉してくる感じがないのに、英語だと干渉が如実に感じられるのは言語の複雑さの違いなのだろうか。日本語では綴りに対して漢字がいくつも考えられるので校正するのが難しそうだが、英語は綴りが変換されないので間違いを即座に修正できてしまう。ふと思いついてここまでの文章を日本語を校正してくれるサイトに入力してみたら「綴り」という字が難読であるとかところどころ助詞が不足しているとか指摘してくれて面白い。しかし入力した文章に関係ないアルファベッドを混ぜ込んでみても反応しないのでそのあたりは難しいようだ。反対に英語の校正ソフトはかなり進んでいるので、誰が文章を書いているのかわからなくなる現象は英語圏の方が深刻なのかもしれない。ダグラス・ホフスタッターが自動校正機能に怒り心頭であるらしいという話をどこかで聞いたことがある。