2017/7/18

統計と因果関係のレポートはなんとかやり終えて研究発表の準備の方に戻っている。「アナログ」と「デジタル」という語について考えていたが「連続的」「離散的」と訳した方がわかりやすい気がしてきている。単に英語を日本語に置き換えただけでわかりやすいのは不思議な気がするが、一方で自然なことのようにも感じる。英語よりも日本語の方が使用頻度が高く、背景となる知識や使用履歴が多い。こういったバックボーンが単語レベルでの理解にも関わっているのだろう。そうすると最初に母国語の単語を覚える時はどうやっていたのかというと、アフォーダンス環境と周囲の人間の発音を対応させて習得していくらしい。この辺りはちょうど今日読み返していたDennettの"From Bacteria to Bach and Back"の9章あたりに書いてあった。

Children acquire their native languages by a quasi-Darwinian process, achieving the competences that are the foundation for comprehension by a process that is competent without comprehension.

(Dennett, Daniel C. From Bacteria to Bach and Back: The Evolution of Minds (p.196). Penguin Books Ltd. Kindle 版. )

子供はそれが単語だと理解することなく、大人の発声とそのタイミング、それに続く出来事と音を対応させて言語を習得していくのである。この辺りの話も発表に入れようかなあ。うーん。