2017/5/2

早稲田大学実学を重視するという方針を打ち出したか何かの記事で「アカデミックな教育課程に偏りがちな大学を変革し、産業界が求める「即戦力」となる人材を育てるのが狙い。」という文を読んでなかなか名文だと思った。このような「実学」を「虚学」という対立軸は遥か昔からあるらしい。ミームの視点から考えると「虚学」は純粋にミームの複製と保存のみを目指す活動だと考えられる。反対に「実学」を生活のために知識を役立てる活動だと考えると、それに対応して実学は遺伝子の複製のためいうことになる。このように実学と虚学の対立を遺伝子とミームの代理戦争と考えると面白いかもしれない。どちらに加担しても結局は利己的な自己複製子に寄与するだけである。そういう話をするなら人間の活動はすべて自己複製子のためということになってしまうのだが。