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2017/4/20

デネットがセラーズの"manifest image"という用語を連発するのでどんなもんかいなと研究室にあったセラーズの『経験論と心の哲学』を読んでいる。今のところよくわからないがとにかく分析哲学だなあという感じがする。聞きかじった知識によるとこの本は「赤色」などの感覚与件(センスデータ)が知識を基礎づけるという考え方を「所与の神話」と呼んで批判しているようだ。これも思いつきだが、このセンスデータという問題はクオリアという問題と同じものなのではないだろうか。どちらも物理的対象とは別の感覚対象と言えるものを想定している。所与の神話が崩壊して純粋な感覚対象が命題的な知識を形成するということがないなら、同様にクオリアも知識とは関わらないこととなる。このようなクオリア批判はデネットの"Consciousness Explained"にもあった。このように実践的な用途のないクオリアを経験する脳の機能が進化する理由は存在しないのである。