2017/2/24

いつも通り『存在と時間』を読んだあと研究室の飲み会に出かけた。同期の女性から家で男性と飲酒していて襲われそうになったので男性の局部をぶん殴って難を逃れたという話を聞いた。ハードボイルドだなあ。あと教授から卒業式後の同窓会でのスピーチを仰せつかった。卒論の内容を反映してなぜ世界を滅ぼすべきなのかなどを説けばいいだろうか。

怒り、失望、嫌悪などは常にその対象への期待が裏切られることで生じる。話しかけた人間が黙っていて怒る人はいても、壁に話しかけてそれが返答しなくて怒る人はいないだろう。それならば世界への期待を捨てていけばそのような悪感情から自由になれるのではないかと思い、そのようにしてきた。しかし、その到達点には何があるのだろう。すなわち、世界に期待することをやめた人間はどうなるのだろうか。それはエントロピー増大の果て、至るべき究極の安定なのかもしれない。